2011年1月24日月曜日
ハンズオンセミナー~筋膜リリース基礎編・上肢編~レポート
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トレーナー&セラピストのためのハンズオンセミナー
~筋膜リリース(基礎編・上肢編)~
日時:2011年1月22日,23日
会場:大阪社会体育専門学校別館1階(大阪市天王寺区)
講師:佐藤博紀 氏(NATA-BOC公認アスレティックトレーナー、公認ロルファー)
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2011年1月22日、23日の2日間、トレーナー&セラピストのためのハンズオンセミナー~筋膜リリース基礎編・上肢編~を大阪社会体育専門学校にて開催しました。
ご参加いただいた皆様、長時間お疲れさまでした。
今回で3回目になる佐藤氏による筋膜リリースに関するセミナー。
1日目の基礎編は過去2回と同様、ロルフィングのヒストリーや理論的背景、筋膜とは何かなどを座学で学び、その後上肢を中心にタッチの微妙な感覚をつかんでいきました。内容的には過去2回の基礎編と基本的には同じですが、毎回新たな情報が加えられ参加者の方々に合わせた内容になっています。
今回は朝から夕方まで行ったものの昼休憩をはさみましたので余裕をもって行えたように思います。
・ロルフィング、筋膜について
・筋膜リリースの際の触感体験
・手首、前腕へのアプローチ(デモ及び実技)
・首と仙骨へのアプローチ(デモ及び実技)
2日目は上肢の解剖学のおさらいをし、基礎編で学んだ内容をもとに前腕、上腕、肩関節を中心にアプローチしていきました。
・上肢の解剖学
・前腕、上腕のアプローチ(デモ及び実技)
・肩甲帯へのアプローチ(デモ及び実技)
【参加者の声】
◯筋膜について大変勉強になった。座学とボディワークの時間配分や、バランスが良かった。佐藤さんの説明もわかりやすかった。
◯ヒロさんの深い知識と技術、それを伝える能力、時間の配分などもちょうどよかったです。
◯少人数で直接実技指導してもらえる回数が多かったので、とても満足してます。
◯筋膜についてのイメージや、解剖の知識と実際の身体とのつながりを感じることができました。ひろさんのタッチの感覚を味わえ、また直接タッチの感覚をご指導いただけました。
◯本を見ても分からない概念、触り方をじっくり勉強することができました。
◯1日目だけの参加でしたが、あっという間に時間が過ぎてしまったと感じています。ロルフィングについてはまったくの素人でしたので、施術方法がいまいちつかめませんでしたが、施術する側が負担にならない方法ということがとても新鮮でした。また少しですが、違う角度から体の仕組みを考えることができるようになり、充実したセミナーでした。残念なことは電気がついたり消えたりが多く、少し落ち着きがなかった感じがします。(←貴重なご指摘ありがとうございます。次回の改善点にさせていただきます/打谷)
◯この度はセミナーに参加させて頂き大変貴重な経験をさせて頂きありがとうございました。セミナーの内容につきまして、解剖学的な知識も身体の事、用語など知識の無い状態で参加させて頂きましたが、講師の方の説明やスライド、進め方が適切で、分かり易い上に言及する内容の深さ広さは大変素晴らしいと感じました。
筋膜という自分にとっては目新しい観念が、実は以前から無意識に自分に行っていたコンタクトのアクセス先だったのかも?というヒントも頂き、まずは自分の体を使って意識的に筋膜とラポールを取ってみて、自分の身体がどの様に感応していくのかを試してみたいです。手技的なことは自分の至らなさで、一度くらいでは出来ませんでしたが、想像以上に筋膜という存在の大きさと可能性を垣間見させて頂き、身体の事を学ぶ興味と必要性を学ばせて頂き感謝いたします。ありがとうございました。
◯講義と実技・デモのバランスがとても良く、また説明も分かりやすかった。
◯佐藤先生が非常に丁寧に教えて下さったのでわかりやすかった。また、筋膜のアプローチで相手や自分の変化を感じることができ、筋膜の重要性が再認識できました。
◎講師プロフィール
さとう・ひろき
NATA-BOC公認アスレティックトレーナー、RISI公認ロルファー、MAT公認スペシャリスト、NASM-PES(パフォーマンス・エンハンスメント・スペシャリスト)。オレゴン州立大学、インディアナ州立大学大学院卒。MLBでインターンなどを行った後、NFL ヒューストン・テキサンズ、NFLEアムステルダム・アドミラルズでアスレティックトレーナーとして働く。現在は大阪市西区の靱公園近くにセッションルームを開設しロルフィングを提供している。
H.S.R. http://www.at-hiro.com/
2011年1月19日水曜日
あしべん10周年記念特別研修会のお知らせ
あしべん10周年記念特別研修会
「足部・足関節障害の病態把握と治療」
足部・足関節について学ぶための勉強会「あしべん」の10周年記念研修会が開催されます。足の専門医である熊井司先生をお招きし、基礎から臨床まで最新の知見をふまえ理学療法に必要な知識や技術などをご講演いただきます。
日時
2011年2月27日(日)13:00~15:00
会場
四條畷学園短期大学清風学舎6階80周年記念ホール (大阪府大東市)
>>アクセス
講師
熊井 司 先生(奈良県立医科大学整形外科医)
対象
理学療法士、作業療法士、学生等
参加費
一般:2,000円
学生:1,000円
締切り
2月13日
申し込み・問い合わせ
あしべん(http://ashiben.com/)
「足部・足関節障害の病態把握と治療」
足部・足関節について学ぶための勉強会「あしべん」の10周年記念研修会が開催されます。足の専門医である熊井司先生をお招きし、基礎から臨床まで最新の知見をふまえ理学療法に必要な知識や技術などをご講演いただきます。
日時
2011年2月27日(日)13:00~15:00
会場
四條畷学園短期大学清風学舎6階80周年記念ホール (大阪府大東市)
>>アクセス
講師
熊井 司 先生(奈良県立医科大学整形外科医)
対象
理学療法士、作業療法士、学生等
参加費
一般:2,000円
学生:1,000円
締切り
2月13日
申し込み・問い合わせ
あしべん(http://ashiben.com/)
2011年1月12日水曜日
2011年1月7日金曜日
【報告】ラグビーコンディショニング座談会
1月2日、国立競技場で大学選手権準決勝が行われているその裏で、今年最初のイベント「ラグビーコンディショニング座談会~ラグビートレーニング・現場の知~」を開催しました。
お正月のお忙しい時にも関わらずご参加いただきました皆様、そして今回の試みにご賛同いただきましたパネリストの皆さまにはこの場をお借りしお礼申し上げます。ありがとうございました。
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ラグビーコンディショニング座談会~ラグビートレーニング・現場の知~
日時:2011年1月2日(日)13:00-16:00
会場:ホテルコムズ大阪
パネリスト:
下農裕久氏(日本ラグビーフットボール協会代表事業部HP部門S&Cコーチ)
吉村直心氏(やまぎわ整形外科/同志社高校ラグビー部コーチ)
牧野慎二氏(立命館大学ラグビー部ストレングスコーチ)
辰見康剛氏(関西学院大学ラグビー部コンディショニングコーチ)
栗田興司氏(PCP/天理大学ラグビー部コンディショニングコーチ)
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前半の講演では、はじめに下農裕久氏が「日本協会におけるユース年代へのストレングス&コンディショニング領域に関する取り組み」と題して、日本協会の取り組みを紹介するとともに、グループワークを行い参加者とともに日本ラグビーの「強み」と「弱み」をピックアップし今後の課題を共有しました。次に辰見康剛氏が「大学ラグビーにおける身体づくり」について関西学院大学での事例を挙げ、大学のチームでいかにモチベーションを維持させカラダづくりに取り組ませるかというノウハウと、それらを可能にする組織づくりと現場のマネジメントについて述べられました。最後に吉村直心氏には、同志社高校での指導をふまえ「ラグビーにおけるランニングスキルの向上」についてラグビーに必要な要素の理解と、ランニングスキルの向上をバイオメカニクス的見地から解説いただきました。
後半は前出の3名に牧野慎二氏と、栗田興司氏に加わっていただきパネルディスカッションを行いました。「学生への指導で大切にしていることは何か?」という質問に、牧野氏(前年度まで近鉄ライナーズ所属)は、社会人でも学生でもトレーニングの目的等を丁寧に説明し理解させることに変りはなく、それを言い続けることの重要性を強調されていました。「対関東勢への取り組みと今後の課題は?」という質問に栗田氏は、「現状では、入学時には関東の強豪チームほど大きい選手が入ってくるわけではないので、超音波や体組成計等を駆使したフィジカルチェックや綿密に計画したフィットネステストを行いサイズアップを重要課題に挙げつつフィットネス向上に取り組んでいる。今年度の反省点もふまえ今後はさらなるサイズアップとフィットネスの向上に取り組みたい」と述べられました。
ディスカッションの中でパネリストが共通して挙げたのが「モチベーションの維持・向上」でした。トレーニング指導者は専門的知識もさることながら動機付けのスキルが需要であることを再認識させられました。
下農氏 日本協会代表事業部ハイパフォーマンス部門におけるビジョンとその具体的な取組を紹介いただきました。
辰見氏 大学のチームでいかにモチベーションを維持させカラダづくりに取り組ませるかというノウハウと、それらを可能にする組織づくりと現場のマネジメントについてお話いただきました。
吉村氏 ラグビーにおけるランニングスキルの向上についてバイオメカニクス的見地から解説いただきました。
映像と実技を交え、カラダの使い方を学びました。
参加者からのご質問を中心にパネルディスカッションを行いました。
ラグビー先進国においてはプロ化の影響もあり、ますます体力的要素の重要性が論じられ要求される体力レベルも高くなりつつあります。日本においても同様に体力的要素の向上はパフォーマンス向上だけでなく安全面においても非常に重要なファクターとなっており様々な取り組みが行われています。しかしながらそのような取り組みについてはあまりオープンな場で議論される機会は多くありません。今後も今回のような「現場の知」を共有し議論する機会をつくることで、新たな知の創造に結びつけていきたいと思います(打谷)。
◎ご参加いただいた方々の声
・ラグビーのトレーナー、ストレングスコーチのトップにいる方々のお話が聞け、質問もできたので良かったです。
・ラグビーに特化したしかも座談会というのは新しく、大変勉強になりました。強豪校の取り組みを聞くことができ、参加して良かったと心から思います。
・座談会という形式は、非常におもしろいのですが、講演と座談会のバランスが難しいと思います。講演も、もう少し深く聞いてみたいと思いました。しかし、少人数で、コンパクトな感じだったので、講師との距離感も近く、堅苦しくない感じがよかったと思います。
・興味深いお話しばかりでした。各チームの取り組みをさらに深くお聞きしたくなりましたので次回またこのような機会をセッティングしていただければうれしいです。
・現場でご活躍されている方のご苦労や知恵を聞くことができてよかったです。
・これまで参加したラグビーのどの研修会よりもためになりました。
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