国立スポーツ科学センター(JISS)やナショナルトレーニングセンター(NTC)の様子が文部科学省チャンネル(MEXT ch)でビデオで見れるようになっています。
国立スポーツ科学センター(JISS)は2001年4月に東京都北区に設立された施設で、日本におけるスポーツ医・科学・情報の中枢機関です。また、ナショナルトレーニングセンターは2008年にJISSの隣にオープンした施設で、競技別の専用練習場である「屋内トレーニングセンター」、「陸上トレーニング場」、「屋内テニスコート」及び宿泊施設の「アスリート・ヴィレッジ」から構成され、競技者が同一拠点において集中的・継続的に強化活動を行うことが可能です。さらに冬季競技、海洋・水辺系競技等については、日本各地の専用施設が「NTC競技別強化拠点」に指定されています(セーリング/和歌山県、スキー/北海道など)。
世界的に有名なのはオーストラリアのAISです。1981年に設立されたオーストラリアの政府組織で、スポーツ観光省スポーツ委員会の組織下に置かれた施設には、キャンベラ郊外の広大な敷地の中に最新のトレーニング施設、300人が宿泊できる施設などがあり、約70名のコーチを含む200人近くのスタッフが働いています。
アメリカにも3つのナショナルトレーニングセンターがあり、その一つ、コロラドスプリングスのUSOCオリンピックトレーニングセンターに今から10年ほど前に行ったことがあります。コロラドスプリングスは高地にあり、少し走っただけですごく疲れたのを思い出します。
リフティングルームでストレングススペシャリストが語ってくれたことがとても印象的でした。「この施設は選手だけでなく指導者にとっても良いトレーニングの場であり、他の競技の指導者からも多くのことを学ぶことができる」
近年、世界各国でスポーツ科学を基盤とした研究や選手育成の為の機関や施設が相次いで設立されていますが先進国の中では後手を踏んでしまった日本もようやくハード面では整ってきました。あとはソフトと財源の獲得が課題でしょう。
他国の機関や施設
■オーストラリア国立スポーツ研究所(AIS: Australian Institute of Sport)
■USOCオリンピックトレーニングセンター
■英国スポーツ研究所(EIS: English Institute of Sport)